私が院生だった頃からの問題・・・
▼博士課程の縮小要請へ=財政支援で大学院再編促す-近く国立大に・文科省
修了者の就職難などが指摘されている大学院の博士課程について、文部科学省は30日、全国の国立大学に定員の縮小を要請する方針を固めた。大学間での院統合も含めた組織再編を促す。今後、定員・組織を見直す大学を財政支援する仕組みを整え、自主的な取り組みを後押しする。
国立大大学院の入学定員は合わせて約5万7000人で、うち博士課程が約1万4000人。文科省は長年、学部から大学院に教育研究の重点を移す政策を継続してきたが、博士課程では就職への不安などから定員割れが相次いでおり、軌道修正を決めた。(以下略)
《時事ドットコム5/31より》
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今朝、西日本新聞の一面ど真ん中にこの記事があるのを見て、まぁそうせざるをえないでしょうと納得しました。遅まきながら。
というのは先週、大学生協の書籍コーナーで、入荷したばかりの国立教育政策研究所・日本物理学会キャリア支援センター編『ポストドクター問題:科学技術人材のキャリア形成と展望』(世界思想社、2009年6月)が目に入り、速攻で購入し、昨日までで主要部分を読み終えたところでしたので。実に重く切ない内容ですが、展望は決して暗くはないと感じました。みんながこれを読めば、の話ですが・・・
この本で紹介されている実態調査の主な対象は、競争力の激烈な理系の中でも最も「本人が希望する」就職が困難な、素粒子・原子核理論のポストドクター(=「博士の学位取得後、就職の意志を持ちながらも常勤学術職に就くことができずに研究に従事する者」:3頁より引用)です。
したがって、アカデミズムでは最も極端なケースともいえますが、書かれている実態の数々(インタビュー調査の生の声が満載)は、私が院生だった頃に周りで聞いた話や、現在聞く話とそう大差ないです。特に私は、年齢不明の「オーバードクター」X年(2ケタの場合もある)の日本人や留学生が巣くう、大学曰く、消防法に抵触する「倉庫扱い」wの「院生寮」に長らく住んでいましたので・・・
(注)ちなみに、私の入院当時は「課程博士」(論文数本のセットでOK)ができたばかりで、博士号取得者は微々たるものでしたから、オーバー「ドクター」のドクターは、ほぼ博士(後期)課程のことを意味しました。つまり、オーバードクター=課程が終わって何年、という俗称。
私が某国立文系大学の修士課程に入院した年度までは、経済学研究科の同期は20名代前半でした。上の代は、これより少なかったようです。もちろん、途中で留学や、民間などに就職するヒトもいましたので、当初はそれなりの人数がいたかのかもしれません。
問題は、私が修士課程2年になってから。以降の修士課程の入院生には、「研究者養成コース」(=従来の課程)と「専修コース」(=2年間で終わり)の2つが用意されました。それぞれ従来と同じくらいの人数をとったため、その年から単純に院生が倍増しました。
・・・そのあとのことについては、まぁボチボチ。
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