これで珍しく連載となりましたw ※「孫引き考(1)」はこちら。
金曜日に本学の図書館に潜って、今秋事務方が作成した「今日から始めるレポート・卒論対策」を見ながら、貸し出されていない関連書を19冊手にしました。その周辺の本や、その場で検索して見つけた本を含めると、30冊くらいは眺めたことになるでしょうか。
しかし、私がこれだけ利用できるということは、学生(や教員)に読まれていないということですが・・・
まずは目次や索引で「孫引き」あるいは「間接引用」を探したのですが、ないのが当たり前で、むしろ見つかる方が珍しいです。
結局、私が手にした文献の中で、孫引きについて明白に言及している文献は数点のみでした。しかも、図表の孫引きについて書かれているのは下記①のみですが、孫引き自体には否定的です。
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①井手翕・藤田節子著『レポート作成法:インターネット時代の情報の探し方』日外アソシエーツ、2003年。
引用した図表が、その文献の著者のオリジナルでなく、別の資料から引用したものである場合は、必ずその原典を探して、その図表を引用する。出典も原典の書誌事項を記入する。孫引き(引用の引用)をすると、間違いが起こる可能性がある。
《「図表の引用のしかた」107-108頁より引用》
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一般的な方法としては、②と③に注目です。まぁ、③は②を参考にしているのですが。
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②宮田昇著『学術論文のための著作権Q&A:著作権法に則った「論文作法」』(新訂1版)東海大学出版会、2005年。(08年に新訂2版)
(その場合は、)引用の箇所の直後に一次文献の出所明示をし、そこに注の表記をしておきます。そして文節の後か章節の後の注に、二次文献を明記するというのが、望ましいのではないでしょうか。(以下略)
《「Q1-1 孫引き引用の出所明示」10頁より引用》
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③北村行夫・雪丸真吾編『Q&A 引用・転載の実務と著作権法』中央経済社、2005年。
Q 孫引き引用の出所明示の方法を教えて下さい。
A 孫引き引用した部分の直後に原本・原典の出所を明示し、その部分を含む節や章の末尾に一次引用した著作物の出所を明示します。(以下略)
《79頁より引用》
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図書レベルではこれくらいしか書かれていない一方、レポートや卒論における文章・図表の孫引き&無断転載は続々と増えています。無責任なコピペを諌めるには、やらざるをえない場合の具体的なやり方を示さないと効果がないように思います。ルールを守らないヒトにはルールを叩き込む。それでも守らないならば、ルール通り退場。
むしろ、インターネット上に浮遊するマニュアルの方がよく書かれているようです。それについては次回。
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