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2008年5月12日 (月)

水資源@新嘉坡

昨日(5/11)の日本経済新聞の社会面に、【「自前の水」威信かけ  「隣国マレーシア 頼れぬ」】というタイトルで、日曜のみのコラム的記事(=世界 いまを刻む)が載っています。はてどこの話?かといえば、シンガポールです。

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たまたま先週の4年ゼミで、『アジア環境白書 2006/07』(東洋経済新報社、2006年11月)のシンガポールの章(=第Ⅱ部第1章)について報告がありまして、しかも希少な水資源をどう確保するかについても議論があったので、上の記事には敏感にセンサーが働きました。

1平方キロ当たり6千人をゆうに超えるという、人口密度が世界第2位のシンガポールでは、赤道直下で降水量が多いわりには水資源に乏しく(山がない、川がない)、新聞記事によると、その約4割を隣のマレーシアに依存しています。つまり、現在のシンガポールの水自給率は、約6割です。

この率を、近い将来(=2010年までに)9割ほどにまで引き上げる、という構想があります。その具体的な内訳は・・・

 ●約5割・・・ 雨水を貯める「貯水池」。

 ●約3割・・・ 再処理水(="NEWater")。

 ●約1割・・・ 「アジア最大級の淡水化施設」。

ということで、全部足すと9割。2002年から始まった再処理水の利用がもっと進めば、自給率100%も。

今回の新聞記事の写真は、マリーナ湾に完成した長さ約350mの「マリーナ堰」です。海と湾とを仕切ることによって、250ヘクタールもの広大な貯水池を作る(→2010年に完全に淡水化)というものです。

現在、水の輸入元であるマレーシアとの契約が、1961年に締結の"The Tebrau and Scudai Rivers Water Agreement"と、1962年に締結の"The Johor River Water Agreement")の2種類あります。そのうち、1961年の契約が2011年に切れるのですが、その更改交渉でマレーシアが大幅な値上げを提案していることで、目下紛糾しているようです。

新聞記事によると、その要求価格が「20倍」となっていますが・・・

私がいま読んでいた「シンガポールの水循環政策(『自治体国際化フォーラム』第162号、2003年4月)では「100倍(@難航する二国間交渉)とありますし、前述の『アジア環境白書』99ページには「1000倍以上」とあります。

・・・ちょ。いくらなんでも、幅がありすぎでしょ? 公式提案と非公式発言がゴチャゴチャになっているのかな?

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