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2006年9月10日 (日)

阿部先生とのひととき

阿部先生、ご冥福をお祈り申し上げます。。

▼元一橋大学長の阿部謹也氏が死去

Abesensei

 西洋社会史研究の第一人者で元一橋大学長の阿部謹也(あべ・きんや)氏が4日午後9時37分、急性心不全のため東京都内の病院で死去した。71歳。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は妻、晨子(あさこ)さん。

 一橋大卒。小樽商科大教授、一橋大教授などを経て1992年、同大学長。国立大学協会会長、共立女子大学長なども務めた。

 ドイツを中心とする西洋社会史の研究で知られる。74年の「ハーメルンの笛吹き男」で欧州の伝承の中から根深い差別問題を浮かび上がらせ、95年の「『世間』とは何か」では、「世間」に縛られる日本人に、いかに生きるべきかを問いかけた。

 主な著書に「中世を旅する人びと」(サントリー学芸賞)や「中世の窓から」(大佛次郎賞)など。

  日本経済新聞9/9(21:32)記事より全文引用、写真は広島大学記念シンポより拝借》

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今朝、新聞紙上の訃報欄を見てびっくりしました。

私は社会学を勉強したことはありませんし、歴史学者でもありません。でも、大学院時代に何度か、阿部先生の目の前でお話をお聞きする機会がありました。

Inseiryo

私がほぼ5年間住んでいた大学院生の自治寮(=一橋大学東キャンパスの院生寮、既に廃寮)にて、年に2回くらいのペースで、寮生が直接学長と議論できる「学長会合」という場がありました。

あ、写真はココから拝借しました。今となっては貴重な資料です。当時、昭和3年築と聞きました。真偽は不明ですが。  「撮影者が住んでいた6号室」って書いてありますが・・・偶然にも、そこは5年間私の部屋でしたw

Inseiryo_pre

寮の南に位置する、このプレハブを入って右の集会室が、学長会合の開催場所でした。

当時阿部学長はこの狭い部屋の奥に座られて、我々のどんな質問や意見に対しても、即座に明快なご回答をくださいました。まぁ、こちら側からすれば先生は敵の親玉なので、感心してはいけないのですが・・・w

先生、けっこう早口なんですよね。で、眼鏡(老眼鏡?)のフレームを手にされたまま、これでもかと発言を続けられる。その間の眼差しが鋭いのも、発言の説得力を増す効果がありました。

ですので、私にとっての阿部謹也先生は、西洋社会史学者というより、豪腕政治家のイメージが非常に強いです。一橋大学を定年退職されてからすぐに他大学の学長になられて政治家を「続投」されたときは、さすがに少々驚きましたが。

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また、上の広大のサイトでも少しふれられている話ですが・・・先日の日経新聞のコラムで阿部先生は、自然科学と人文・社会科学との間にある垣根の存在に関して、それを越えて互いに発展すべきだという持論を展開されていました。(多少うろ覚え)

昨年から廃棄物処理・リサイクル工学等の理系分野をかじり始め、なんとか自分の経済学の理論に役立たせることができないかと(今のところ成果梨・・・)思っている私は、この「野望」にかなり共感を持ちました。紙面を通じてですが、これが、私にとっての阿部先生の"the last word"となりました。

本当におつかれさまでございました。安らかにお休みください。

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コメント

こちらのお話を聞いて、矢張り阿部先生に対する印象は同じだと思いましたね。講師から教授に至る間、みていましたが、本当に学生と同じ立場での対話でしたね。論調と同じように誠にスピード人生ですね。惜しいですね。

投稿: 理恩高一 | 2006年9月17日 (日) 18時53分

【理恩高一さん】コメント、どうもありがとうございます。
(かつての)小樽商科大学の関係者の方とご推察します。
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寮での学長会合では、本当に真摯に我々に対応してくださいました。
半ば儀礼的に、はじめに「国大協における先生の(我々院生の利に関わる)活動内容」を報告していただくのですが、そこからアクセル全開でして・・・w  毎回、時間が許す限り延長戦でした。
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ちなみに、一橋大学では、院生専用の「独自寮」を新たにつくるという望みは叶わず、結局は学部生&留学生との「混住」形態の寮が創案、建設されました・・・ 正直、もはやそういうものが認められる時代ではなかったのですが。。
ただ阿部先生は学長会合の場で、それとは別の構想である、こちらの要望を超える「ビッグな院生&留学生寮」をいきなり開陳されました。「聞いてないよー」といった表情で、同席した当局側(寮監の先生&厚生課職員)があわてふためいたのを覚えていますw
お金に困っている院生の立場にご配慮くださった、印象的な「事件」でした。


投稿: hide-maro | 2006年9月18日 (月) 09時51分

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